(10号掲載)
私は40代の大隅半島在住の主婦です。趣味で文筆活動の真似事のようなことをしています。書いているときはとても楽しいのですが、ひとつだけ苦しいことがあります。それは同じように素人で表現活動している他人の作品や活動に嫉妬している自分がいることです。
SNSでのいいねの数などを比べてしまい、自分との違いに落ち込み、本当なら同じように創作活動をしている仲間になりそうな人なのに、応援もできずに距離をおいてしまいます。その人の作品やSNSでの言動の細かいところが目につき、批判的な気持ちになってしまいます。
作品を書くのは楽しいのですが、そんな自分が嫌になりメンタルも不調気味です。どうしたらいいでしょうか?
回答
オープンにする必要はありません
こんにちは。「やうやう」が出ないので編集部から「やうやう」を続けたいけど続けられません。どうしたらいいですか?」という相談がきたら答えてやろうと思っていたくらいです。ご相談ありがとうございます。今回も精一杯お答えしていきたいと思います。
SNS社会になって、相談者(以下A)さんのような作家が作品を発表するのには、とても便利な時代になりました。SNSから商業デビューにつながったという話も無数にあります。そんなSNSですが、便利なだけではなくAさんのようにメンタル不調の原因にもなりかねません。アマチュアばかりではなくプロでもよくある話で、最近も作家が亡くなるという不幸な事件もありました。
SNSを通じて作品を発表するならメンタルの安定を意識しないと創作活動をやっていけない時代になったと思います。
その前提でAさんにアドバイスできることは二つあります。
一つは発表の場所を考えることです。
SNSだからといってすべてオープンにする必要はありません。メンタルをやられるくらいなら、アカウントには鍵をかけたらいいし、グループチャットのようなところで友人、知人にむけて作品を発表してもいいはずです。スズキロク「のん記」はTwitterの鍵アカでこつこつ発表している四コマ漫画を書籍化しています。それ以外にもnoteでの有料化も使えます。
「四当五落」はうそ
もう一つメンタルを守るために重要なのは睡眠です。
近年、睡眠についての科学的な事実が明らかになっています。受験勉強で4時間睡眠が通る境目だという表現で「四当五落」という言葉がありましたが、あれは嘘です。睡眠を十分とっている子供のほうが成績がいいという研究結果があります。
子供だけでなく、大人もメタボ、肌艶、筋肉、最近はメンタル面も相関していることがわかり、睡眠が不足すると仕事や勉学のパフォーマンスはさがるだけではなく、身体的な健康やメンタルヘルスを損なうのです。
以上です。創作活動が楽しいと書かれていますので、あまり心配はしていません。どこで書くかを意識しながら、十分な睡眠をとり楽しみながらがんばってください。
最後に「やうやう」編集部から、続けたいけど続けられません。どうしたらいいですか?って相談がきたら、答えは一つです。
(ホームラン教室の歌の言い方で)『いいから、がんばれ!』
回答者 鹿屋在住の人生相談のプロ
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