落司 ひとみ

22号掲載

――現在、建築設計の会社を経営されているのですか?

あまりなじみがないかもしれませんが、住宅性能評価制度というのがあります。国は震度七に耐えられる建物を推奨していますが、これは建築基準法にプラスして申請しないといけないので、会社ではこの業務を専門でやらせてもらっています。主に関東の建売住宅メーカーから下請けとして依頼をうけて、図面をもらい性能評価の計算をして、申請もウェブでできますので、こちらにいながら仕事をしています。

――鹿屋工業を卒業されているのですね。

建築科を卒業して、鹿児島の住宅メーカーで4年間働きました。その後、鹿屋に帰ってきて地元の設計事務所や建設会社に勤めてから独立しました。

――来年の1月の鹿屋市長選に挑戦する発表もありましたが、市議の経験もないなかで、どのような経緯で決めたのですか?

これまでも市長選に挑戦したらという声はいただいていましたが、「私には無理です。」とお答えしておりました。今回はふだん政治の話などしないような若い女性たちが「落司さん、鹿屋を変えてください。」と言ってきたんですね。その人たちの話を聞いて、これは真剣に考えないといけないなと思うようになりました。とても悩みました。
私はまちづくりや地域活性化を目的としたNPO「ローズリングかのや」の理事長もしているのですが、その活動を通して「はて?」と思うようなことも出てきたんですね。これは外部から何か言うよりも、内部から変えないといけないなと思うようになったのも大きいです。

――落司さんが市長になったら鹿屋市はどんな街に変化する、変化させたいと思いますか?

私は人の命を守るというのを最優先に考えていきたいと思っています。これはなにも高齢者だけの話ではなく若者や子供たちもそうです。災害もそうですし、例えば、交通事故や物価高もそうですね。この軸をもって様々な細かいことを決めていきたいと考えています。
さらに、私は会社を運営しているうえで、分からないことは「ここどうなってるか教えてください。」と、どんなことでも周りに聞くようにしています。分からないことをそのままにしているとミスにつながるし、クライアントにも迷惑をかけます。これはお互いさまで、周りの若いスタッフにも「わからないことがあれば、何でも聞いてね。」と声をかけることを心掛けています。そんな雰囲気づくりを市長の仕事でもやっていきたいですね。

文・やうやう編集部

落司ひとみ
株式会社TASかのや 代表取締役
一級建築士、座右の銘「楽しくなければ続かない。」
鹿児島県建築士会 理事
NPO法人 ローズリングかのや 理事長
NPO法人 FMかのや 副理事長

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