(3号掲載)
とうとう2021年が始まってしまいましたね。あなたの人生、ドリカムの「未来予想図」のように「思った通りに叶えられて」いますか?毎年のように抱負を決めて、毎年のように何一つ叶えられないそんなあなた。私からは「書初め」をおすすめします。何?道具がない?そんな時こそ普段資源の無駄使いばかりで、貧乏人の銭失いの店としてバカにしている「100円ショップ」で筆、墨、半紙を購入しましょう。
「書初め」は子供の修業または遊びではありません。自分の心を、そして時代を映す鏡です。
まずは好きな食べ物から書いてみましょう。お酒が好きなひとは銘柄を書くのも良い手です。お酒の名前はカッコいい漢字のものが多いですからね。形から入るのにちょうどよいと言えます。そして今度は遠い昔に好きだった人の名前を書いてみましょう。正月早々甘酸っぱい気持ちになれるでしょう。
筆が乗ってきたら、座右の銘や好きな芸人のギャグなどを書くのもよいでしょう。書いたものを並べてみましょう。脈絡がなくてシュールな光景が広がります。もちろん誰にも見せる必要はありませんが、せっかくなのでSNSで発表するのもいいでしょう。わざわざ書初めをしたというそれだけで、「いいね」がもらえますが、新年早々SNSのネタつくりにいそしんでいるとも思われるかもしれません。そこはふだんのあなたのイメージを覆す方向で行ってもらえると楽しいと思います。
最後に昨年あなたをムカつかせた事件(芸能人の不倫などでもなんでも)の当事者の気持ちを想像して、一言コメントを書いてみましょう。どうでしょう?針の筵に座らされた人間の気持ちを想像しただけで、新年早々全ての物に対する許しの気持ちが沸いてきませんか?
きませんね。そうですね、どうでもいいですね。そんなものです他人のことなんて。しかし、コンビニもホームセンターも元旦から営業している近年、どうでもいいと思うものが少しずつ増え、大切に思うものが少しずつ減って、時代は進んでいくのです。
私たちは意識は低くとも、大切なものを大切な形で残していきたいと考え、今年も「表現・かつ継続したアナログ(連続した量)な何か」を発信していきたいと思っております。どうか、本年もよろしくお願い申し上げます。
2021年、やうやうおもしろき世の中へなりますように。
文・やうやう編集部

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