(2号掲載)
大げさでもなく、冗談でもなく創刊号にして廃刊の危機にある『やうやう』が、今号も発刊できたことをとても嬉しく思います。あらためてこれまでの広告掲載店舗の皆さん、執筆者、そして、読者の皆さんに感謝いたします。
9月23日にサッカー選手のカズこと三浦知良選手がJ1の最年長出場記録を更新しました。彼は日本サッカーの歴史を振り返ると『キング・カズ』この呼称がふさわしい偉大な選手です。
カズの新書を読むと、現役であることのこだわりや、日々ストイックに練習に励み、前向きにそして謙虚に学んでいる姿をファンや若手の選手に示し続けています。
野球でもカズと同世代の偉大な選手といえば野茂英雄です。彼が歩んだ野球人生がなければ、現在のメジャーリーグで日本人選手の活躍は違った形になっていたでしょう。
野茂はドラフト会議史上最多の指名をうけ、史上最高額の契約金で近鉄バファローズに入団しました。その際に『独特の投球フォーム「トルネード投法」はプロでは通用しない絶対に変えるべき』という声を無視して、投球フォームを変更しないことを条件にプロ入りしたことは有名な話です。
カズ、野茂と二人のスタイルを変えない偉大な選手を紹介したのは、私たち「やうやう」が同じように自分の進む道を頑固に突き進むということを言いたいのではないです。
自分のフォーム(形式、やり方)が通用するかどうかは、誰にもわからないし、カズや野茂のように自分のフォームを突き進めることだけが正解とは限りません。自分のフォームかそうじゃないか。そんな葛藤はどんな人間にもあるはずです。そこのバランスの答えは、結局は自分の内側にあるのではないでしょうか。
その内なるバランスこそが肝であり、今回の特集にもつながり、私たち「やうやう」がしたい《文化とはなにか。おもしろいものとはなにか。新しいものとはなにか。そしてオルタナティブを提示する。コミュニティを生むフリーペーパー》という命題の答えにつながるのではないかと考えています。
最後は少しかたい話になりました。今号から多くの執筆者にも参加いただき、より充実したものになっていると思います。これからもできる限りやっていきますので、応援とサポートいただければ幸いです。
「やうやう」も、まだ『やめないよ』
文・やうやう編集部

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